黒柴彼氏と白猫彼女

方言丸出しカップルの日常

一緒にいても良い人、いたい人

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私は長い間、恋愛というものが苦手だった。

 

理由は色々あるけれど、その一つが「ただの承認欲求の道具に利用されている」と感じることが多かったから。

 

「『私』と良好な関係を築きたい」というより、「『彼女』がいる自分すごい!」みたいなのが透けて見える薄っぺらさ。

 

それでいて、「理想の彼女像」に押し込もうとするような圧力。

 

そういうのがとにかく気持ち悪いし、じゃあ私じゃなくていいのでは?と常に思っていた。

 

恋愛関係だけでなく、私は私がこれまで築き上げてきた人生や価値観といった、自分の世界を邪魔するような人とは一緒にいたくない。

 

それなら私の世界を邪魔してこない人なら良いのか?と言われると、それは「一緒に『いても良い』人」に過ぎないと思う。

 

こちらの世界に不必要に干渉しなければ、どうでもいい。

 

お互いに安全なところから、表面的に楽しく過ごすだけ。

 

一見冷たいようだけど、相手の思惑に関わらず自分を保つことができる、和やかで良好な関係。

 

上手くいってる人間関係の多くはそんなものだと思う。

 

だけど、その関係だけが全ての人生はなんだか物足りない。

 

私にとって「一緒に『いたい』」と思える人。

 

私自身の在り方を認めてくれる人。

 

お互いの世界に積極的に関わりたいと思える人。

 

もし性別や年齢、収入などが違っていたとしても、その人自身の在り方が「え、好き。最高。」と思えるような人。

 

そんなある意味高すぎる理想を、黒柴さんは今のところ全て叶えてくれている。

 

むしろそれに対する私がへっぽこ過ぎて情けなくなるときもあるんだけど、これからもお互いにとって「一緒にいたい人」で在り続けられるよう模索していきたい。