パートナーとテレビのある生活
私がテレビを観なくなってからもう10年以上が経つ。
きっかけは、ミニマリスト的な高尚な目的があったわけではなく、単に当時住んでたアパートの電波が悪くてキレイに観られなかっただけなんだけど。
でももうテレビがない生活にすっかり慣れてしまった。
逆に、テレビを観ている人が不思議に見えるくらい。
なんで、あんなに観ていられるんだろう?
ただボーッと眺めているだけだよね?
それってなんか勿体なくない?
特に恋人と一緒にいるときにテレビに熱中されたりすると、いや私なんでここにおるん?いる意味ある?とあまり良い気はしていなかった。
さて、黒柴さん家には大っきなテレビがある。
目の前にはソファとガラステーブル。
エアロバイクやステッパーも完備。
いや完全にテレビ鑑賞がメインだよね?といったお部屋。
自宅にはちゃぶ台と座椅子しかない、ガラーンなミニマリストには色々と衝撃的なお部屋。
この人、家に帰ったらとりあえずテレビつけてボーっとしとくタイプの人なんかな?とちょっと不安になった。
でも、黒柴さんのテレビの見方は独特だった。
基本的に観るのは録画してあるもの。
映画以外は1.5倍速で観る。
ジャンルはニュース、ワイドショー、旅番組など。
そこで仕事に使えそうなネタを仕込んでいく。
さらに内容だけでなく、登壇者の話し方や考え方までもよく観ている。
2人でいるときは、これを私と意見を出し合いながらやるので、初めて一緒にテレビを観た時には良い意味でこいつヤベェなって思った。
黒柴さんのビジネススキルの高さや、人間観察力、話し方の上手さはこうやって磨かれているのかと。
今まで「パートナーとテレビ問題」でわりと悩むことが多かった。
でも、黒柴さんのような、ちゃんと目的を持って自分の糧にしている鑑賞方法だったら、不快どころかむしろその姿勢は見習いたいところだと思う。