はじめての大ゲンカ
ことの始まりは、黒柴さんが前回の言葉を撤回したことによる。
転職して黒柴さんの職場へ近い方に引っ越すつもりだった私に対し、自分が遠距離通勤するから現職を続けて欲しいと主張した黒柴さん。
色々考えた結果、納得してその案を取り入れた私。
ところが一週間後、黒柴さんがやっぱり考え直して欲しいと言い出してきた。
育休手当という言葉で自分のエゴを押し通してしまったんじゃないか。
転職&副業でやっていくというにゃんすのチャンスを奪ってしまったんじゃないか。
にゃんすにとって、現職で働くというのは本当にベストな選択だったのだろうか。
どうやら自分の主張によって私がやりたいことを諦めたんじゃないかという不安と、そうじゃないよと否定して安心させて欲しいみたい。
だけど私は黒柴さんに対して嘘はつかないし、気休めの優しさもあげたりしない。
別に現職をどうしても続けたいわけじゃないし、何がベストな選択肢かは分からない。
ただ、育休手当以外にも色々なメリット・デメリットを考えた上で、この選択をした。
そうして決めた以上は、できるだけベストな選択肢だったと言えるよう頑張るしかない。
でも、もし今後黒柴さんに転勤の話が出たりとかした場合は辞めるから、自分にとってプラスだと思ったときには断ったりしないで欲しい、と。
私はどちらかと言うと「自分にとってベストな選択をする」というより、「とりあえず選んだ方をベストになるように尽力する、ダメならそのとき考える」タイプなんだけど、どうやら理解され難い考え方らしい。
— にゃんす (@nyansu_nyan) 2020年1月19日
だって、自分で決めて動いてみない限り何がベストだなんて分からないし。
黒柴さんはそれじゃ嫌だ、続けたいならもっと強く主張して欲しい、と言う。
そこまで愛社精神強かったらそもそも転職活動してないし、縁切神社に行く度に退職を願ったりもしないわ、と心の中で突っ込む私。
しかしなんだかんだで弊社の労働条件は悪くないし、今すぐには退職できるような状況でもないからと、仕事を言い訳にズルズルと婚期を延ばすのはもう嫌だ。
さらに黒柴さんは言う。
にゃんすのために遠距離通勤するんだから、その分のメリットが欲しい。
朝は5時に起きるつもりだから、一緒に起きてごはん作ってほしい。
お弁当も持って行きたい。
まるごと冷凍弁当はシャバシャバになりそうだから嫌だ。
この辺りでテンションガタ落ちな私。
いや自分で遠距離通勤するって決めたんやろ?
その間に読書や勉強できるから良いって内発的動機付けしとったやろ?
なんで私の料理という外発的動機付けがないとモチベーション上がりませんってなっとるん?
今まで朝も昼もあんまりこだわってなかったくせに。
というか、駅近に引っ越すなら私も通勤時間延びるし、元々私のほうが労働時間長いからな?
それでも多少は譲歩しようと思った私。
分かった、一緒に起きるし簡単なので良いなら朝と昼は私が用意する。
その代わり、夜は早く帰ってきたほうが作ろうね?
多分、定時だとほぼ同時刻か黒柴さんのほうが早いと思うけど。
それでも通勤時間が長い自分は大変なのにアピールが続くので、私の中でスイッチが切れた。
「結婚したら通勤時間が往復2時間違うんだから、ご飯くらい3食作ってよ❗️」と言われてしばらく口聞かなかった私ですが、それでは聞いてください。
— にゃんす (@nyansu_nyan) 2020年1月20日
「労働時間(定時)は私の方が2時間長い」
上手く手を抜きつつ、余力を出し合って協力して暮らせる人としか住みませんよ☺️
生活が変わることで不安なのはお互い様。
でもそれは自分の中の問題であって、婚約者であろうが他人に解決してもらうことじゃない。
「自分が苦労するんだからお前も同じくらい苦しめ」という考え方は、どんどんお互いの首を締めていくだけ。
それよりも、「じゃあどうすればお互いが楽に過ごせるのか」を考えたほうが絶対に良好な関係を続けられると思う。
頑張る理由と報酬が欲しかったんだろうけど、ずっと甘やかしてあげられる訳じゃないし、内発的動機付けでモチベーションを維持した方が楽に続くと思うよ。って優しく伝えたいだけなのに、どうしても突き放した感じになるのよね😓
— にゃんす (@nyansu_nyan) 2020年1月20日
このまま話し合いは平行線になるかと思いきや、結局私には甘い黒柴さん。