黒柴彼氏と白猫彼女

方言丸出しカップルの日常

旦那今ごろパフェとか食ってるよ

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お引っ越し&結婚したら訪れる最初の試練。

 

そう、役所での住所&改姓手続きである。

 

これがもう考えるだけでめんどくさくて、何なら今まで結婚したくない理由の一つですらあった。

 

しかも現在はコロナ給付金問題で激混みとの噂。

 

繁忙期の仕事で取れた平日休みは半日のみ。

 

あーーーめんどくせーーやりたくねーー!

 

と全力でダダこねていたら、優しい優しい黒柴さんが一言。

 

「俺、有休取って1日休むから代わりに出来ることはやるよ?」

 

アッー!ありがたき幸せ!結婚して良かった!

お願いしやっす!!

 

あっさり機嫌が直るにゃんす。

 

手続きに必要なものを調べまくって黒柴さんに託す。

 

…これが悲劇の始まりだったとも知らずに…。

 

改姓手続き数日前。

 

転出届、マイナンバーカード、念のための委任状、と必要なものを再確認するにゃんす。

 

すると突然、「あ、転出届出すの忘れた。」とのたまう黒柴さん。

 

はぁぁ⁉︎

あれだけ何回も確認したのに⁉︎

なんならその為に引っ越し前の平日、有休取ってたよね⁉︎

 

新居から以前住んでたとこの市役所までは2時間近くかかる。

郵送をお願いしていたら手続きの日には間に合わない。

 

結局、有休取った午前中を使って旧居の転出届→午後から新居の転入届というプランに。

 

ちなみに旧居も新居も市役所は激混みという噂。もう嫌な予感しかしない。

 

そして手続き予定日当日。

 

朝6時前からバタバタ動き出す黒柴さん。

 

8時半頃には旧居の市役所に着いて、開庁と同時に手続きをしたいんだそう。

 

全然期待していなかったにゃんすは、そのやる気にびっくり。

 

これなら上手く行くかなと思いつつ送り出し、自分も仕事へ向かう。

 

午前中の仕事を終え、LINEを確認すると、既に転出届は出し終え、新居の市役所へ向かっているとのこと。

 

予想以上にスムーズにこなしていることに安心しきって、他の用事を先に済ますにゃんす。

 

だがそれが甘かった…。

 

数時間後、「道に迷った。ぴえん。」との連絡。

 

普通に行けば、新居から市役所までは20分程度。前に一度婚姻届提出に行ってるし、まさか迷っているとは思わなかった。

 

何度かやり取りしつつ、合流したのは結局市役所の目の前。

そのとき時刻は15時。

 

市役所の混雑状況によっては、15時過ぎに受付を終了することもあるらしいとの噂を聞いていたにゃんすはかなり焦っている。

 

一刻も早く手続きしたい、そのためには黒柴さんに託した印鑑とマイナンバーカードが必要。

 

さ、早く手続き行くよ!と促すにゃんす。

 

ところが、「暑いなか歩き続けて疲れた、休憩したい!」とダダこねる黒柴さん。

 

市役所の中に自販機と椅子あるよ、どうせ座って長時間待つことになるよ、と説得するも聞く耳持たない。

 

仕方なく近くのカフェを探すも、自粛要請のさなかに開いている店などほとんどない。

 

30分くらい探し続け、ようやくお店を発見。

 

喜んで店内に入ろうとする黒柴さんから印鑑と書類をひったくり、ダッシュで市役所へUターンするにゃんす。

 

私だって朝から仕事して、そのままお昼も食べずに駆けつけてるのになぁ。

 

というか、改姓手続きに必要なものとか効率の良い手順とか、結婚する前から調べて何回もシミュレーションして、黒柴さんに伝えてたんだけどなぁ。

 

イライラしつつも市役所で必要な書類を記入し、激混みなフロアで待つ。

 

ようやく順番が来て、怖そうなおじさんの前に座る。

 

「転入届と、世帯変更ですね…世帯主は旦那さんとなっていますが、旦那さんのほうは手続きはお済みですか?」

 

「(旦那今ごろパフェとか食ってるよ…)えっと、ちょっとまだ手続きしてないみたいですねーあはは」

 

「(声色が変わるおじさん)それじゃ世帯主としては認められません!とりあえず奥さんを単身の世帯主として登録しときますんで。旦那さんによく言っとくか、奥さんが改めて手続きに来てください!」

 

うん。なんだろうね、この「旦那の面倒くらい嫁のあんたがしっかり見ろや。」的圧力。

 

いや私も黒柴さんの分の手続きも一緒にやろうとしたよ?

 

でも「人にマイナンバーカード預けるの嫌だ」とか言い出すんだもん。

それなら手続きが面倒なことになろうが再度有休取る羽目になろうが、ご自身でどうぞ、私には時間がないし先にやっとくんで。ってなるよね。

 

改姓手続きって、手続き自体はそんなにめんどくさくないけれど、夫側の無知や無理解がしんどい。

住所と苗字が変わるっていうことは、今までの自分を証明するものが何一つ無くなるということで、全ての手続きが完了するまでは不安だし焦るんだけど、それが全く分かっていないし、何度言っても伝わらない。

 

今の私は、旧姓のままのクレカも免許証も銀行口座も他人のものだと疑われても仕方がない状況なのに。

 

所詮当事者意識がなければそんなもんなんだろう。

 

まぁ怒ってみたところでポジティブな関係にはならないだろうし、そんな無駄な労力をかけるくらいなら自分で出来ることをとっととやってしまおう。

 

新妻にゃんすはcool&dry.

 

吸収速乾素材で快適な生活を目指すのだ。

 

などとよく分からん誓いを立てていたらご機嫌になった黒柴さん到着。

 

案の定手続きに手間取り、結局3時間くらい市役所にいる羽目に。

あんなに人がいたのに、最後は私達だけになり、電気が消されるというシュールな体験付き。

 

その日の晩ごはんはちょっと豪華にサバの照り焼き、翌日のお弁当には綺麗な玉子焼きを黒柴さんが作ってくれた。

 

結局、自分の分の手続きを各自でやっただけだし、自分のお金で買ったチョコバナナパフェでご機嫌になってくれて、美味しいご飯まで作ってくれたんなら別に良いか。

 

消化できないモヤモヤはこのブログでネタにしてしまえばいいんだし。

 

他人との共同生活は色々あるものだけど、そんなこんなもユーモアに変えていく能力を磨いていこうと思う。