黒柴彼氏と白猫彼女

方言丸出しカップルの日常

愛と愛情搾取の境界

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我が家は基本的にゆるい平等意識で成り立っている。

 

生活費は折半。

月に同額ずつ共有口座に入れたら、残りは自由。

ぶっちゃけ、お互いの年収は何となくでしか知らない。

 

家事は余裕があるほうが率先してやる。

晩ご飯は先に帰ってきたほうが作り、しんどいときはレトルトやお惣菜頼り。

 

それで特に困ったことは起こらないと思っていた。

 

2人とも真面目に働き、無駄遣いをせず、家事は一通りこなせ、他人への気遣いを忘れない、自立した大人だもの。

 

ただ最近、なんだかなーと思うことが増えた。

 

生活費折半ということは、相手がいくら稼ごうが自分には全く関係ないということ。

 

深夜休日出勤しようが、社内トップクラスの成績を上げようが、ボーナスで大金もらおうが私の生活には変化がないどころか、家事と心身ケアや、ラテマネー等の負担が増えるだけなのである。

 

それが妻の務め、夫婦の助け合いと言われればそうなのかもしれないが、こちらも決してホワイトとは言えない環境で働きつつ他人の世話までやき、更に息抜きやご褒美のための贅沢は夫婦で利用するものであっても自腹で払っているとなると、私は何でこんなことをやっているのだろうという気分になる。

 

家事の負担についてもそう。

「余裕がある」という認識に齟齬があるように感じる。

確かに黒柴さんは時間があって気が向いたときには料理・洗濯・掃除等、私より遥かに上のクオリティでやってくれる。

 

ただ、「余裕がある」=「好きな時に好きなことだけをやる」という認識だと家事は回らない。

 

どんなに忙しくても決められた日にゴミは出さなきゃ臭いだすし、洗濯物は回さなきゃ着るものがなくなるし、買い物しなきゃ食べるものはないし、定期的に掃除しなきゃ排水溝はつまる。

 

いくら文明の利器に頼ろうとも、その手間暇は独身ミニマリストだったころよりも圧倒的にかかる。

 

本業の勉強も副業も趣味の読書や筋トレも全部後回しでこれらをやっていると、結婚生活の幸せって何なんだろうなと思えてくる。

 

それならば、私は今後どうしたいのだろう?

 

以前のような独身生活に戻ればほとんどが解決するような気もするが、さすがに3ヶ月で結婚生活解消するのもアレだし、そう言った面倒くさいことも込みでパートナーとどう向き合っていくかが結婚の醍醐味でもある。

 

お金を多めに出してもらえば良いのかと言うと、職業意識の高い私は金で解決しようとするんじゃねえとキレると思う。

 

じゃあ無理してまで家事を負担して欲しいのか?

選り好みせず、名のなき家事の細かいところをもうちょっとやって欲しいなーと思わなくもないけど、必要以上に頑張られても私への当てつけか?ってイラッとしそう。

 

あと別に私は黒柴さんに苦痛を与えたいわけじゃない。

 

とすると、まず私にできることは自分の「余裕」を増やすこと。

 

とは言え、時間、体力、メンタル、経済力は限られている。

 

これらは増やすことよりも、負担を減らす方に尽力した方が効率的。

 

「どうすれば楽に続けられるか。」

 

シンプルな料理のつくりおき、オーディオブック等の趣味との併用、ふるさと納税等の活用。

 

それでも相手に不満や欲求があれば、傾聴やアサーションスキルを駆使した上で穏やかかつ建設的な話し合いに持っていくのが理想。

 

そして何よりも大切なのは、自尊心を削らないこと。

 

そんなにメシも旨くないし掃除は雑だしアイロンがけもロクにできない冴えない地味女だと卑下するよりも、ヘルシーな食べ物ものが常に家に用意できていて部屋が衛生的に保てておりバリバリ働いていて体内年齢が20代前半のハイパーウーマンだと自負していたほうが世界は優しく平和になる。

 

そしてこれらにはこじらせ独身ミニマリストだった頃の知識や経験、思考法が役に立つ。

 

これからも結婚生活ゆえの愚痴りたいことやヤケを起こしたいことも沢山あるだろうけど、自分は自分であることの強みを活かして、「ふふ、面白くなってきましたね…!」精神で乗り越えていけたらと思う。