黒柴彼氏と白猫彼女

方言丸出しカップルの日常

強敵と書いて…

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「男の人と張り合ってはいけない」「女は一歩引いて男を立てるべき」ーもう平成も終わりだというのに、最近のモテ本にさえまだこのような事がまことしやかに書かれていたりする。

 

 

私はずっとこの手の思想が疑問だった。

 

誰かに尊敬されたい、褒められたい。

そもそもそんな他人軸の発想でさえどうかと思うが、自分の頑張りを、存在そのものを認められたいという欲求自体は理解できる。

 

ただ、それならばそれ相応の努力をして、結果を出すべきでは?と思ってしまう。

 

仕事にしろ、趣味にしろ、特定の誰かに何かを認めてもらうためには、その界隈に合わせた努力をして、結果を出して、それでもようやく認められるかどうかといった世界がほとんどだろう。

 

それがなぜ男女関係のことになると、男というだけで上に置かねばならんのか、女というだけで一歩引かなきゃいかんのか、本気で意味がわからない。

 

でもリアルでこんな事を言うと、「可愛くない」「愛というものが分かっていない」「だからお前はモテないんだ」と非難の嵐に合う。

 

だったら、そんな風に自分を殺して相手に尽くしてまで彼氏なんていらねーよ、と思っていた。

 

さて、そんな可愛くない非モテ女が黒柴さんと付き合ってどうしているのかというと。

 

やっぱりめちゃくちゃ張り合っている。

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黒柴さんが作った卵焼きが美味しかったから、自分でも卵焼き器を買って毎朝焼くようにした。

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黒柴さんがスーパーの半額食材で常備菜を作っちゃうから、私もせっせとお弁当を作ってしまう。

 

別に男には料理で負けたくないから、とかそういう気持ちはない。

 

居酒屋とデパ地下で調理バイトに明け暮れていた黒柴さんと、気ままなおひとり様専用ずぼら飯で済ませていた私とではくぐってきた修羅場の数が違う。

その上、同郷なこともあり味の好みもめちゃくちゃ似ている。

 

家庭料理に関しては、正直全然勝てる気がしない。

 

じゃあ、なぜ無駄に張り合うのか。

 

この先、一人で生きていくにしろ二人で生きていくにしろ、美味しい料理を作れた方が良いと思うからだ。

 

その他にも、掃除、筋トレ、ダイエット、勉強、断捨離といった部分でお互いに進歩状況を報告し合ったり、アドバイスしたりする。

 

その結果、自分の生活も向上するし、相手のことも認めて、自然と尊敬できるようになる。

 

わざわざ一歩引いて立ててあげる必要なんか全然ない。

 

変なプライドにこだわらず、「すごーい!えらーい!俺/私もがんばらんば!」と素直に言い合える関係ってこんなに楽だったんだと、この歳になって初めて気付かされた。

 

カップルで張り合うことが可愛くなくて、愛情が足りなくて、モテないんじゃない。

 

向上心や相手を認める素直さがあれば、その行為は男女問わず可愛く見えるし、愛情も伝わるし、一層仲も良くなると思うのである。