黒柴彼氏と白猫彼女

方言丸出しカップルの日常

恋愛下手同士の支え合い

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私はストレートな愛情表現が苦手である。

 

 

どれくらい苦手かと言うと、過去の恋愛経験において「なんで好きって言ってくれないの??俺のこと本当は好きじゃないんでしょ!?」と言われ恋人に振られること数回。

 

こちらとしては「付き合っとる時点で大切に想っとるし、直接的な言葉でいちいち言わんでも分かっとろーもん!?漢は黙って背中で語るったい!!」と言い返したくなる、九州男児のような厄介な性格なのである。

 

さて、そんなめんどくさい女とお付き合いを始めた黒柴さん。

 

こちらは生粋の九州男児

 

私に輪をかけてシャイというかなんというか。

 

公園を一周しても付き合おうという言葉が出てこない。

 

公園を三周しても手を繋ごうともしてこない。

 

その辺の中学生ですらベンチでいちゃついてると言うのに、30過ぎた男女がひたすら公園をぐるぐるして何やってんだろう。

 

お互いのあまりの奥手っぷりに頭を抱えた。

 

これはどげんかせんといけん。

 

どちらかが一方的に押しまくって、どちらかは流されるだけの恋愛はもうしたくない。

 

お互いに自分なりの言葉で想いを伝えられるような関係でいたい。

 

そして、相手なりの愛情表現をきちんと受け容れられるような存在でありたい。

 

幸いなことに、2人とも仕事では人と話す機会が多く、変に緊張し過ぎなければ普通に人の話を聞いて、普通に自分の考えを伝えることができるタイプ。

 

不器用同士だけど、不器用同士だからこそ。

 

例えばお花見デートで、

「ネイルをいつもよりちょっとだけ濃いめのピンクにしてみました!」

「ネクタイのストライプ部分のココ、実は桜色なのです!」

と、細かすぎて伝わらないネタをドヤ顔で自己申告し合ったり。

 

ちょっと腹黒な白猫彼女が小賢しい誘導尋問やあざといテクニックをしかけて、後でひそかに自己嫌悪に陥ったとしても、

「同じタイプなのに頑張ってくれてありがとう。その勇気に、救われています。」

と、全て見透かした上で相手の努力を認めて感謝するという、一枚上手の返しをされたり。

 

たまに、

「この、ヘタレが。」

とボソッと呟きたくなるときもあるけど、

「お互い様。支え合いだよ。」

とふにゃふにゃ笑う顔を見てたら、まぁしゃあない、たまにはデレてやるかとまんざらでもない気分になるのであった。