黒柴彼氏と白猫彼女

方言丸出しカップルの日常

1人でも楽しめる趣味を2人で共有してみた

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パートナーシップにおいて、相手の趣味をどの程度許容するかは結構重要な問題だと思う。

 

 

どういうものにお金や時間を使いたがっているのか。

 

それは1人で没頭したいのか、パートナーと一緒に楽しみたいものなのか。

 

わりと繊細な問題であるにも関わらず、関係性の近さに甘えてつい干渉してしまう。

 

私自身、自分の趣味に関しては「共有してもしなくてもいいけど、否定はしないでくれ」と思っている。

 

ゲストハウスが苦手でも、活字を読むと拒否反応が起きても、アニメに引いてても別に良い。

 

ただそれで「一人を楽しむなんて俺を蔑ろにしている」だの「そんな趣味は女性らしくない」だの言われると心底冷める。

 

貴方の価値観は貴方のもの、私の価値観は私のもの。

 

家族だろうが恋人だろうが、そこに口を出される筋合いはない。

 

一方、相手の趣味に関しては「基本的にはお好きにどうぞ、でも多少は興味持つし明らかに身を破滅しそうなときには苦言を呈することもあるよ」というスタンス。

 

別に休日もお金も私のものじゃないし、好きに割り振ったらいいと思うけど。

 

過去において、さすがに3食カロリーメイトで「金がない」が口癖の人が数万もするブランド物をほいほい買っていたり、ロクな勉強もせずに投資や資格ビジネスに飛びついてたりするのに突っ込んでしまい、喧嘩になったりもした。

 

まぁそれでも「相手の価値観に不用意に干渉する」ことには変わりないし、もっと上手く関わる方法もあったよね、と今では思う。

 

さて、そんなこともあり黒柴さんにはお付き合いする前から自分の趣味はオープンにしていたし、相手も少なからず興味を持ってくれてはいたのだけど。

 

つい先日、私の好きな街で、好きなゲストハウスに泊まり、好きな物を食べて、好きな所を巡るという完全に自己中心的なデートに連れ回してみた。

 

ちなみに黒柴さんは、旅行よりも出張が多く、ビジネスホテル以外泊まったことがない、一人ご飯は安さ優先、趣味は地元の友達と音楽フェスに行くことという、私とは全く違うタイプである。

 

事と次第によっては、今後の関係を大きく左右しかねないプラン。さてどうなることやら。

 

期待と不安で迎えた当日。

 

お互いの仕事の都合で、現地集合。

 

黒柴さんには先にゲストハウスのチェックインをお願いしといた。

 

私にとっては何度もリピートしている、勝手知ったるお宿。

 

だけど初めての人には、ゲストハウス?1泊数千円?トイレ風呂共同?共有スペース?外国人多くない?と戸惑うところだろう。

 

ちゃんと上手く馴染めたかな?嫌な思いとかしてないかな?とはじめてのおつかいを見守る親の気分でハラハラしながら合流。

 

一目見たときに、思わず「地元民ですか?」と突っ込んでしまうくらい寛いでいる黒柴さん。

 

古民家ゲストハウスの畳でゴロゴロ。

めっちゃ馴染んどるやん。

 

シャワーの順番待ちも、夜中に外国人が騒いでいても、あんまり気にしていない様子。

 

その上、朝から共有スペースでトーストを焼き、インスタントコーヒーを淹れ、お皿洗いまできっちりこなすという常連の所作。

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さらに私が愛用している手ぬぐいに興味を示し、翌日買うというハマりっぷり。

 

この人の柔軟性は何なんだろう。

 

さて、次の目的地は水族館。

 

生物オタクの私がつい喋りすぎてしまい、後で反省するスポット。

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こちらも何度も行ってるところなので、水族館の歴史から裏事情から生物学的解説まで気持ち悪いくらい語っちゃったんだけど、専門外にも関わらず、きちんと館内の説明文を読みながら聞いてる黒柴さん。

 

そして私以上に目を輝かせて、ペンギンの前から動かない。

 

その無邪気さは何なんだ。

 

その後もアニメイトで推しキャラについて語ったり、本屋で母校の赤本読んだり、老舗の喫茶店でお気に入りのケーキ食べたりとかなり自由に振る舞ったんだけど。

 

別に無理している風でもなく、自分なりの楽しみ方を見つけて満喫しているみたいで。

 

今まで「理解しなくていいから、お願いだから否定はしないで。」と思っていた趣味が、受け入れられて、一緒に楽しんでもらえて。

 

帰りにはブログ友達に渡すお土産を私以上に真剣に選ぶ黒柴さんを見ながら、好きなものを認めてもらえるのってこんなに嬉しいことだったんだなと改めてしみじみ思ったのでした。