黒柴彼氏と白猫彼女

方言丸出しカップルの日常

ホワイトシチューへの憧れ

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一人暮らしを始めてから十数年。

シチューを作ったのなんてはじめの数回だけだった。

 

単純に、脂質と糖質の固まりかつ日持ちしないという健康上と利便性の問題もあるのだけど。

 

CMの影響か、なんとなく「幸せな家庭の象徴」っていうイメージがあって。

 

独身女が寒い部屋でもそもそ食べるものとしては似つかわしくないような気がして無意識のうちに避けるようになっていた。

 

そうすると、ホワイトシチューって意外と外では食べる機会ってなかなかないんだよね。

 

別に味自体は嫌いじゃないんだけど、自炊して、数日かかってまで食べたいわけじゃない。

 

でもなんとなく憧れはある。

 

というわけで、なんでもないデート日に「シチュー作ろう!」と提案してみた。

 

お酒のおつまみにはなりにくいメニューにも関わらず、黒柴さんは快諾。

 

おうちの最寄り駅で待ち合わせして。

 

一緒にスーパーで買い出しして。

 

中に何入れる?お肉はどれ使ってる?つけあわせは?なんて話しながらカゴに入れていって。

 

途中でバターナッツとかいう不思議なものを見つけたりして。

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初めましてで、食べ方とか全然知らなかったけど、370円→89円で叩き売りしてたからついうっかり購入したりして。

 

おうちに着いたら早速調理開始。

 

私が泣きながら玉ねぎ切っている間に、黒柴さんはじゃがいもとにんじんの皮を剥いて。

 

私が具材を炒めている間に、黒柴さんはバターナッツと格闘して。

 

私が鍋で煮込んでいる間に、黒柴さんはトースターで焼きあげていた。

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バターナッツはなかなかのインパクト。

味は見た目ほどのパンチはない。

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至って普通のホワイトシチュー。

味も見た目通りに普通。

 

でも何でもない、こういうのが好きだったり。

 

たまには豪華な外食をしてお洒落な恋人ごっこをするのも良いのかもしれないけど。

 

それよりも、一緒にお鍋やシチューを作って食べて、ささやかな幸せを噛み締めていけるような関係でいたい。