黒柴彼氏と白猫彼女

方言丸出しカップルの日常

支え合うより並びたい

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かつての私は、恋愛においてお互いに支え合う関係が理想なのかなって考えていた。

 

片方が苦手なこと、困っていること、あった方が良いなと思うことがあれば、もう片方がさり気なくフォローする。

 

そういうものだと思っていたから、料理が苦手な人とお付き合いしているときは頑張って作ってたし、お金に困っているときは特に何も疑わずに貸してたし、片付けが苦手なら休日返上でお掃除してた。

 

当時は尽くしてる感覚とか全然なかったけど、今思えばわりと典型的な都合のいい女である。

 

そのときに学んだ知識とか経験は今も活かされているから無駄ではなかったけれど、別に求められていないことを勝手にやって勝手に疲れる関係はもう良いかなって思った。

 

そもそも「私がやらなきゃダメなんだ」という考えって、一見献身的に支えているようだけど、実際は相手のことをその程度の人間なんだって下に見ているよね。

 

逆の立場で、相手が私のために尽くそうとしてくれるタイプのときは、薄情かなと思ったけど、ありがたいよりも鬱陶しいという想いの方が強かった。

 

まずは自分で考えて、行動方針を決めて。

 

そこから話を聞いて欲しかったり、相談したり、アドバイスを求めたりしたいのに。

 

何かトラブルが起きると「ねぇねぇねぇ何か俺に出来ることはない?ねぇねぇ何で頼ってくれないの?ねぇねぇそんなに俺って信用ない?ねぇねぇ」と勝手に絡んで勝手に自滅していく。

 

これを防ぐために、事前に重くないレベルのタスクを用意して、頼るフリして、出来たら大袈裟に喜ぶフリをして。

 

ただでさえ自分のことに集中したいときなのに、余計に気を遣うことになってめちゃくちゃめんどくさい。

 

よく子どもや新人を教育するようにパートナーも教育しようっていうのを見かけるけど、こと男女関係においてはプライドを刺激しないだの男を立てるだの、こっちが下手に出なきゃいけない場面が多すぎてやってらんない。

 

そんなコスパ悪いことやってる暇があるなら、とっとと見限って自己投資した方が圧倒的にリターンが良いって言うのがこの10年くらいで学んだこと。

 

さて、黒柴さんに対しては支えるとか尽くすという感じは全然ない。

 

仕事も家事も私より全然出来るし、全然困ってなさそうっていうのもあるけど。

 

それだけだと今までのパターンでは、私が勝手に焦って勝手に自滅してた。

 

なんというか、黒柴さんとはある意味ライバルで、ある意味戦友って感じがする。

 

片方が副業を始めればもう片方は株の勉強を始めるし、片方が料理を作り置きすればもう片方はレシピ研究をする、みたいに切磋琢磨してて。

 

それでいて別に競争するわけでもなく、良い成果が得られればお互いに喜び合い、上手く行かなければ相談して軌道修正する。

 

相手のために一方的に尽くしているって言うより、自分のため、あるいは2人の将来のために頑張っているっていう感じがして、努力することがすごく楽しい。

 

1人より2人のときのほうがお互いに楽しいし、楽に生きられる。

 

そんな関係が理想だし、そんな関係を築けるように隣に並び合っていきたい。